オフェンスを仕上げる


オフェンスのプレーブックなんて誰だって作れるし、練習だって誰にだって教えられる。オフェンスで大事なのは、仕上げられるかどうかだ。プレーブックどおりのプレーをやるのは簡単だ。それでは仕上がったとはいえない。ディフェンスがどこに付こうが、ブリッツを仕掛けて来ようが、必ずそのプレーで決まったヤードをゲインして、初めてそのプレーが「仕上がった」ことになる。私たちのオフェンスプレイブックどおりには、相手ディフェンスはついてくれないし、私たちのスカウティングどおりには相手ディフェンスは動いてくれない。仕上げるためには、選手がプレーを熟知する必要がある。更に、ゲーム中にフィックスする状況も生まれる。それだからこそ、オフェンスラインにベテラン選手が好まれる。


2015年スタート時は、きちんとしたオフェンスラインコーチが居たのに、ホセはなにが気に入らないのか数週間で彼をクビにした。そして新しいコーチがやってきたが、そのコーチもNYの大学のコーチに就任し、開幕前に居なくなった。オフェンスラインコーチは、ヘッドコーチでもあり、ディフェンスコーディネーターでもあり、オフェンスコーディネーターでもあり、更にスペシャルチームコーディネーターでもあるホセが、兼任することになった。彼の教えはライン間隔を狭くして、ボールキャリアの走る穴をダブルチームでごり押しするスタイルだった。


どのチームも、一番のアスリートをディフェンスエンドに置いている。彼の作戦では、相手ディフェンスエンドをコントロールすることはできず、次の週はフルバックにディフェンスエンドと一騎打ちさせた。それでもディフェンスエンドにタックルされると、今度はバックサイドのガードを飛ばした。しかしタックリング練習に時間が割かれるので、スクリメージの時間がとても短く、なかなかタイミングが合わなかった。そしてそのままシーズンは終了した。


試合中にフィックスすることなんてことは夢の夢だった。私が話をしたくても、私がサイドラインに居るときは、彼はディフェンスを見ているのだから、ハーフタイムまで全く時間がない。ハーフタイムに私が指摘をし、やっと彼は気づくのだ。しかし対策は、常に次の週に持ち越しだった。


私は幸いセンターだったので、ある程度、全体が見えて、みんなに指示を出すことができた。それを嫌がるチームは、私の前にデカいディフェンス選手を置いて、それを阻止した。サージ戦で、第1戦目は良かったが、2戦目で完全に私の動きは抑えられ、試合中になにが起こっているか、全くわからなかった。


私は、試合中になにが起こっているのか全て知りたい。しかしレベルの高くない選手に「今、なんでタックルされたの?」と聞いても全く要領を得ない。「私の前に一人居て、外に二人居るから、私が一人止めても、外の二人にタックルされちゃうの。」彼女の話が事実ならば、相手チームはフィールド上に13人~15人いることになる。どこについてる選手がどこから来てタックルしたのかわからない限り、何もできない。サージの第2戦はそんな状況だった。

2015年私はオフェンスを引っ張ってきたという自負があった。ホセの自惚れと過剰な自信と策略を知ってしまった今、2016年もオフェンスを引っ張っていけるだろうか。

Betty Suzuki Official Ownd

The Pacific Warriors Owner / Player

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